えつこの部屋

行動して信じて待つ・・その先にあったもの

マイナス感情はマイナス?

「ワクワク生きる」

「生かされていることに感謝」

日々そう思いたいところだけど、ひょっこりやって来る「恐れちゃん」。

徐々に私の中で居場所を広げて、

一時は「恐れちゃん」に支配されていた時もあった。

「明けない夜はない」

「夜明け前が一番暗い」

そんな言葉にしがみつきながらも、

北欧のように夜が明けない時期もあるのかと思った事もあった。  

 

人が抱える問題は、「人間関係」「健康」「お金」。

お金の問題が中々解決しないと人間関係に問題が起きて、

そこから自分の身体や精神にも影響してくる。

病気になって働けない、治療費がかさむ、人間関係にも影響する。

職場の人間関係につまずいて健康を害して、収入が減る。

この3大原因の連携プレーは完璧なまでに人にダメージを与える。

 

私が起業した17年前、子供3人を連れて離婚、

借金だらけのスタートにもかかわらず、気持ちは前途洋々だった。

天職と信じた補聴器販売の仕事、人の役に立つという自負、

5年後、10年後の未来もしっかりと頭の中で描けていた。

先輩経営者、サポートしてくれるメーカーと共に

長短期の経営計画も立てて数字も頭に入っていた。

当時私の座右の銘は「負けるもんか!」だった。

 

スタートから1年くらいはよかったものの、

それからの5年は惨憺たるものだった。

売上げが上がらない原因がわからなくて、誰もが首を傾げた。

支払いができない、個人的な借金が増えていく、

子供たちの教育費も年々かさんでいく。

あちこちで頭を下げて、罵倒され、土下座もした。

恐れで眠れなくなった。

うまくいかなかった過去、不安だらけの未来、

完全に負のスパイラルにはまっていく。

隣で寝ている子供の顔を見ながら死んじゃいけないと自分を奮い立たせた。

 

そこからどうやって抜け出せたのか。

 

当時、私の目についたのは「ありがとう」という言葉だった。

五日市剛さん、斎藤一人さん、ホオポノポノ、

手に取る本どれにも「ありがとう」の言葉。

とにかく呪文のように「ありがとう」と言い続けた。

その頃から近くの神社へ毎朝お詣りしてから仕事に行くようになった。

 

そんなある日、ふと気が付いたのは

「自分の人生想った通りになっている」

ということ。

恐れに支配された想いの通りに状況は悪化して、

うまくいかないこと、足りないものだけを見ていた。

「ありがとう」を呪文のように唱え始めると、

子供が元気でいてくれること、

お客様が力になってくださること、

助けられていること、

有り難いことが少しずつ見えてきた。

足りないところだらけの自分を許せなくて、

とことん追い込んでいたのは誰でもないもう一人の自分。

足りているところが見えてきたら、ただただ感謝しかなかった。

 

がんばった自分もいたことにようやく気が付いて、

認められるようになり、できなかった自分も許せるようになった。

足りているということは、

自分の足りない部分を満たしてくれた「誰か」がいること。

誰かの優しさや愛を受け入れられた自分がいるということ。

 

うまくいかなかった時期の私は、

自分が自分がという「我」のかたまり、

自分だけが頑張っていると思うから感謝も薄いし、

うまくいかなければ自分を責める。

差し伸べられている手にも気が付かない。

ここまでの道のりは決して無駄じゃない、

たくさんの学びが私には必要だった。

 

少しずつではあるけれど状況は改善して、

「ある」ものに感謝しながら生かされている。

そんななか、忘れた頃にやって来る「恐れちゃん」

今となっては

恐れに囚われる前に大丈夫だからと気付かせてくれる大事な存在。

「恐れ」というマイナス感情と思われることも捉え方を変えれば、

自分をサポートしてくれる。

 

そうそう、単純と思われそうだけど、

不安や恐れが出てきそうなとき、

必ずと言っていいほどゾロ目か自分の誕生日の数字が目に入る。

前を走る車のナンバーだったり、携帯の時刻だったり。

私は「大丈夫!」のサインと決めている。

見えないところからの愛が今日も降り注いでいると(^^)